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2016年2月

協力雇用主会セミナー



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本日,弁護士有志で,

「平成27年協力雇用主会セミナー」で講義をしてきました。
同セミナーは,
主催:保護観察所,
        特定非営利活動法人大阪府就労支援事業者機構,
共催:大阪府協力雇用主会連合会
後援:大阪弁護士会
となっています。

協力雇用主とは,「犯罪・非行の前歴のために定職に就くことが
容易でない刑務所出所者等を,その事情を理解した上で雇用し,
改善更生に協力する民間の事業主です。 」
 

法務省HPより引用
http://www.moj.go.jp/hogo1/soumu/hogo_hogo04.html

 

 

大阪弁護士会子どもの権利委員会の有志メンバーは,
かれこれ数年来,
保護観察所及び大阪府就労支援事業者機構と,
非行少年の更生保護を巡った勉強会を
定期的に開催しています。

 

昨年に引き続き,今年も,弁護士有志で,
「~弁護士がミニ寸劇でお送りする
 雇用主さんへの法的アドバイス~」の講義を行いました。

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私は,劇団員で,「(有)加藤興業」のすぐにキレる女社長役でした。
昨年はナレーターだったのですが,
脚本家から,不向きとの降格人事を経ての配役です。

 

寸劇の内容は,写真の「Lesson」にある4つの事例です。

 

芝居は好評でした!
・・・私は大根役者そのものでしたが,温かい見守りがあり,
劇そのものの仕上がりはさることながら,
寸劇があったからこぞ,内容が非常に印象に残ったようでした。

 

そのため,劇の内容に関連し,
労働をめぐる質問も多く寄せられました。


ここで,協力雇用主の方,または協力雇用主への登録を
検討している方ににぜひ周知したいのは,
「身元保証制度」です。

協力雇用主が,刑務所,少年院出身者を雇用し,
その従業員が労働事故を起こして損害を被った場合,
上限200万円までお見舞金が出ます。
従業員がわざと機械を壊した,等の故意による事故でも
お見舞金がでる制度です。

※ただし,上限額等その他の条件がありますので,
詳しくは,保護観察所ないし
大阪府就労支援事業者機構にお尋ねください。



「身元保証制度」を利用するには,
雇用を決めたその時点で手続が条件であり,
本人に申込書を記入させることも必要になります。

この「身元保証制度」が,
刑務所,少年院出身者の雇用促進に
つながることを期待しています。





さて,第2部の情報交流会では,
協力雇用主の方々とざっくばらんな話をし盛り上がりました。

協力雇用主には,経営者層の方が多いのですが,
実に息の長い活動をしている方がほとんどで,
大いに刺激を受けました。


大阪府下に,協力雇用主会は
32地区あり,
登録
雇用主は,1330者にものぼるとのことです。

更生保護活動を進める数と力に大いに期待しています!


協力雇用主の方々には,
これをご縁として
今後も弁護士を活用いただき,お互いに協同しながら,
更生保護活動を続け,発展させていきたいと考えています。




・・・そして,私は,来年こそは,大根役者を脱却します!

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学校現場でのLGBT

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先日,ある市の教員の方々と弁護士らとで
学校現場でのLGBTへの取り組みを勉強しました。


写真は,ある市の教育委員会が発行している
教員向けのパンフレットです。

当該市では,人権教育の一環として,
教員や教育委員会が一体となって,
ある人権課題に対して数年かけて研究したものを,
こういったリーフレットとして発行しているとのことでした。
こうした人権教育への取り組みは数十年続いているとのことでした。



リーフレットの中身には,こういった問いかけがあります。

□ 「男らしく・・・」「女らしく・・・」という言葉を使うことがある

□ 「ホモ」「レズ」「オカマ」という言葉を使ったことがある


これらの一例は,子どもの見方・指導のあり方・教師の姿勢を
確認するためのチェックリストとして提示されています。

当該市は,全国に先駆けた教育分野の中での
LGBTへの取り組みを行っていると感じました。


こういったリーフレットを発行しており,
全国から問い合わせを受けているという点もそうなのですが,

スクールカウンセラーが講師となって,
児童生徒に対する啓発を行っていたり,

中学生を対象に,
性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律
(性同一性障害者性別特例法)に基づき
性別の取扱いの変更の審判を受けたLGBTの方による
講演を行ったりもしていました。




勉強会の中では,たとえば,実際に教育現場で,
性自認は女性だけれども生物学的には男性の児童生徒から,
女性用トイレを使わせてほしいと要望があったとしたら
どう対応するか,という事例を上げて議論をしました。

いろんなバージョンが想定されます。


女児生徒児童が嫌がらないか。そこに対する教育が必要なのでは。

職員用トイレを使わせるのはどうか。

職員用トイレを使わせようとするのは,逆差別にならないか。

女子児童生徒は納得したがその保護者が反対したらどうするか。

「どなたでもどうぞ」を前提とするトイレの使用とするのではどうか。

・・・

LGBTの方は,「グラデーション」ということを聞いたことがあります。

それを前提に,LGBTのいろんな方から要望があったときに,
それぞれの要望に応えること・・・いろんなパターンが想定されます。
そういった中で,別々のトイレを作ることが,
現実的に可能なのか(結局はお金の問題では)。


トイレの問題が解決をみたら,
次は体育時の着替えはどうなのか。
修学旅行時のお風呂は?部屋割りは?



中学生の心の揺れも想定しながら,議論は進みました。
おそらく自分の中で,
自分の性自認もゆるぎないものではないと想像できます。


そんな時期に,学校の先生が何気なく,
「おい,女っぽいな」,「ホモやろ,おかまやろ」と,
当人とか,周囲の人とかをいじって笑いものにする
ということが起こったとしたら。


そういう形で笑いにされたときに,
その当人は「自分おかしいのかな」と感じてしまい,
自分がおかしい人間と思いながら生きていかなければならない。
それが進んでしまうと,
ずっと自分を偽って生きていかなければならないのか
という選択をせまられたり,
死にたいという気持ちを持ち続けていかなければ
ならないことに陥ってしまう。


教師のなにげない一言が,実はその子を傷つけているかもしれない
そんなしんどい子もいるんや,ということ
もしかしたらクラスにそういう思いをもっている子もいるということ
そのような可能性に気が付いてほしい。


そんな問題意識を突き付けるための
リーフレットなのだということでした。



そうして,あれやこれやと。
LGBTの人が直面しているであろう課題について思いめぐらせます。


女子生徒児童のズボンが
ほぼ想定されていない制服っていうのはどうなんだろうとか。


子どもがカミングアウトすることって,相当な勇気がいると思うが,
その情報は小中連携,中高連携の中で,情報として
引き継がれた方が良いのだろうか,とか。


議論はつきないままでした。
 
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おまけ

勉強会のおともは,この「堅パン」でした。
歯が立たないって,比喩ではありません。
めっちゃ堅かった!!(笑)

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