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2015年7月

『私を代わりに刑務所に入れてください』

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少年事件で担当している少年が,
「もう3回読みました。」と言ったことから,
私も遅ればせながら,
『私を代わりに刑務所に入れてください 
非行少年から更生支援者へ』を読みました。

少年は,以前に『セカンド・チャンス!』の本を読んで野田さんを知り,
野田さんに会いたいと言って,セカンド・チャンス!の交流会に
参加するようになりました。
私も,野田詠氏さんと,セカンド・チャンス!を通じて出会いました。

少年が本の感想を述べていました。
少年に許可をもらって一部紹介します。

『野田さんが書いた本については,もう3回程読みました。
特に少年院から出てきてもがき苦しみながら
覚せい剤に逃げてしまったというところは,
今の僕と重なるところがあります。

僕は野田さんは強い人やなと思います。

一度逃げ出したのに,自分の足で戻ることが出来ているからです。

逃げ続けてどうにかなる問題ではないのですが,
当時の僕には逃げるという手段しか考えられませんでした。

正直,今ものすごくやり直したいです。』

何度も本を読み返して自分と重ね,
改めるべきところを見つめていました。
今度こそ変わろうとする少年の本気の気持ちが
伝わってくるものでした。

『私を代わりに刑務所に入れてください
非行少年から更生支援者へ』は,

「現役」の非行少年に,たくさんの気付きを与えるものだと思いました。

私も,これまで関わった入院中の少年に読ませ,
出院後に待ち受けている生き方に備えさせたいと思いました。

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『同性婚 -私たち弁護士夫夫です』

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懇意にしている南和行弁護士の著書のご紹介と感想です。

『同性婚 -私たち弁護士夫夫です』では,
まず,南弁護士の半生が語られており,
小学校からこれまで,
同性愛者として直面してきた
日常生活の中での生きづらさ,ジレンマなどがつづられています。

特に印象的だったのは,
南弁護士が家族にカミングアウトするまでに考えた過程と,
その後の家族との関わり方の部分でした。

家族のことを大切に思っているからこそ,
カミングアウトするという選択をしたこと,
その後の反応に傷付きながらも,
年月が流れ,交流を重ねることで,関係が深まっていったこと。

今年の5月の家族との交流のエピソードは,
映像として脳裏に浮かびました。
ほんとうに,ステキだなと思いました。

結婚式を挙げたところの話では,涙がこぼれました。



次には,LGBTの方々が直面する法律問題について
紹介されています。

なんもり法律事務所には,全国からLGBTの方からの
相談が寄せられているそうです。

私は,本を通して,LGBTの方々が,
こういう法律的問題,課題に直面している,
ということを知りました。

本の中では,それらの法律問題に対して,
LBGTだからこそ,このような法的手当てをしておくべきだ,
ということを説明されていました。


結婚,家族のことについても
改めて考える機会になりました。
結婚制度の本質とは,法律がなければ認められない権利にこそ
見いだされなければならない,というのは,
まさにその通りと思った部分でした。



国連人権理事会のパンフレットのタイトル
『Born Free and Equal』
がひかれていました。

生まれながらの自由と平等 
とても共感する言葉です。
私自身,生きているうえで大切にしている価値観です。


語りつくせませんが,本を読んで,
いろいろ教えてもらって,考える機会をもらって,
ありがとうございます,と言いたくなりました。

今度南さんに,本を書いたプロセスについて
聞いてみようと思います。

***

大阪弁護士会では,

LGBTs=レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー等,
さまざまな性的指向や性自認を有する方のための専門電話相談をはじめました。
 

毎月第4月曜日 16:00-18:00

06-6364-6251

相談料無料です。

ご案内はこちら

たとえば、こんな相談をお受けしています。

 

「レズビアンカップルで二人とも失業中ですが,
同性カップルでも生活保護は利用できますか?」

 

「レズビアンカップルです。
パートナーの連れ子を私の養子に入れた場合,
どのような問題が生じますか?」
 

 

「元恋人からゲイだと職場にばらされました,
法的に対処することはできますか?」
 

 

「夫は性同一性障害特例法で性別変更した男性です。
妻が出産した子どもの父親になれますか?」
 

 

「トランスですが戸籍の性別変更手続きをするときは,
音信不通の両親にも連絡がいってしまうのですか?」
 

■家族や周りの方からの相談も受け付けます。 

■弁護士が相談にお答えします。秘密は厳守されます。

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大阪府臨床心理士会での講演

8月6日18:30~,

大阪府臨床心理士会が主催する研修において,

【学校に関わる法律家から学ぶ】
「スクールロイヤーについて学ぶ」
~実際の活動と連携について~

とのテーマで講演を行います。

***詳細はこちら***

2013年大阪府教育委員会ではスクールロイヤー制度が導入され、
学校だけでは解決が困難な事例について
管理職等に法的な視点から助言を行っています。
そこで今回は現場で活躍されている
加藤慶子弁護士を講師にお招きして、
スクールロイヤーの実際の活動と連携について
お話をお聞きします。

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