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2014年8月

海難審判所

私は,小型船舶操縦免許(一級+特殊)を持っています。
1級の資格は,機関長がいれば,世界中を船でいける免許です。
また,特殊小型免許は,水上オートバイに乗れる免許になります。



小型船舶操縦免許証の有効期限は5年間ですが,
更新を忘れて失効しても,半日程度の講習をうけると,
新たに有効な操縦免許証が交付されます。

それで,仕事で,小型船舶操縦免許が
必要になりそうな予定があったことから,
先日,免許の失効再交付の手続にいってきました。

失効再交付の講習の中で最も興味をもったのは,
「海難審判」の手続ですね。

テキストには,海難審判所の部屋の写真が載っていて,
それが,裁判所の構造とうり二つでした。
しかし管轄は国土交通省です。

Sinpan
(写真は海難審判所HPより転載)
少し興味をもって調べました。


海難審判は,国土交通省の特別の機関である
海難審判所が行う行政審判です。



海技免許等の所有者に対し,
海難の事実及び受審人に故意 又は過失が認められれば
審人に対して懲戒を行います

海難審判所及び地方海難審判所の裁決で懲戒処分を受け,
その処分に不服のあ
る場合は,
裁決言渡しの翌日から30日以内に
東京高等裁判所(専属)に裁決
取消しの訴えを
することができます。

このあたりは,海難審判法 を読めばわかることなのですが,
興味深いのは
海難審判庁HPですね。


地方海難審判所の所在が,やはり港地ばかりで,
特色出ているなぁ,と思いました。
裁決書もHPで掲載されており,興味深いです。
判決と類似の形式で,事故状況の図が添付されています。

そして,HP上に海難審判の審判予定が掲載されており,
機会があれば見てみたいと思いました。
あ,審判廷は公開されているようです(海難審判法31条)

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高校の同窓会

このお盆は,高校の同級生の同窓会がありました。

もしかして,卒業から16年経ってる?!
すごぃ・・・と,思うと同時に,ぞっとしますねぇ。
思っていた「大人」とはほど遠ぃ・・・。

高校の同窓会開催にあたって,すごく有用だったのは,
FBです!あと,LINE。

FBでその友達をフォローしとくと,
久しぶりに会った時にも,久しぶりの感じもしないし,
話題もさらに突っ込んだとこまで聞けるし,

確実に,コミュニケーションツールの
「パラダイムシフト」が起こっていることを実感しました。


それにしても,こういう同窓会などの場に来る
同級生だからなのかもしれんけど,
みんな「根」はかわらんねぇ~って思って。


そして,なにかと「弁護士」であることを重宝してくれて。
さらに,このブログでの情報発信について,
話題にあげてくれて,背中を押してくれて。

弁護士として,こういう大切な繋がりのある人の力に
なれる可能性があることに,ありがたく思いマス。
頼ってもらえるといいな。


来年は制服で集合で!(笑)

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学校が行う虐待通告について

西東京市で中学2年の男子生徒(14)が
母親の再婚相手である義父の虐待を受けて,
自殺した事件にすごく心を痛めています。
 

義父から,「24時間以内に首でもつって死んでくれ」と言われ、
翌日に命を絶っていました。
 

この事件は,学校現場に対しても,大きな衝撃を与えました。


毎日新聞の下記引用記事を参考にしていますが,
「<西東京虐待自殺>2度のSOS伝わらず…会話3時間後の死」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140809-00000015-mai-soci

 

ニュースによりますと,
学校は,2度にわたってはっきりとした暴力の痕を
把握していましたが,それでも,
児童相談所への通告をしていなかったとあります。

『最初のサインは昨年11月中旬。
右目が腫れていることに担任教諭が気付いた。
「父親にたたかれた」と話したため村山容疑者に
事情を聴いたところ、暴力を認めた。

しかし生徒が「父親のように強くなりたい」
などと話したことから児童相談所に通報しなかった。』

 

『担任は今年の4月にも顔にあざを見つけたが、
生徒は「父親に殴られたが、いつもじゃないので大丈夫」
と答えたといい、学校は両親への聞き取りをしなかった。』

そして,6月ころから,
「体調不良」などを理由に欠席が続いたようです。


子どもの行動に変化が生じた時には,
必ず理由があります。

学校側は,以上の子どもの変化を,
義父の暴力があることを背景に読み取っていたはずですし,

学校側もきっと,
子どもの言葉を額面通りには捉えられないと思っており,
子どもの安全・安心環境が確保されているのか,
大きな疑問をもっていたと思います。

 

児童虐待防止法は,

『(児童虐待に係る通告)
第六条  児童虐待を受けたと思われる児童を発見した者は、
速やかに、これを市町村、都道府県の設置する福祉事務所
若しくは児童相談所又は児童委員を介して
市町村、都道府県の設置する福祉事務所
若しくは児童相談所に通告しなければならない。 』

『(児童虐待の早期発見等)
第五条  学校、児童福祉施設、病院その他
児童の福祉に業務上関係のある団体及び
学校の教職員、児童福祉施設の職員、医師、保健師、
弁護士その他児童の福祉に職務上関係のある者は、
児童虐待を発見しやすい立場にあることを自覚し、
児童虐待の早期発見に努めなければならない。』

と定めています。

この事件において,学校は,躊躇せずに
通告しても許されるものだったと思います。

 

学校が通告を躊躇する理由はいくつかあります。

通告したことにより,即一時保護となったら,
親に「学校が子どもを売った」とクレームを
言われるかもしれません。

そのようにクレームが入った時の親の対応それ自体も,
先生方にとって,かなりの労力が
必要なことになる可能性がります。

また,学校は,虐待通告によって,
親と学校との関係が断絶してしまい,
子どもへの働きかけへの協力が得ることが
できなくなることを恐れます。

そのことにより,子どもにとって
最悪の事態が起こるのではないか,
それよりも,一応,今は親と学校とは繋がっているし,
親も話ができるから,もうしばらく様子をみるべきか,
などとも考えてしまいます。

 

このような学校サイドの悩みには理解ができるし,
学校も,子どもにとって何が一番かを
考えていた最中だったと思います。

それでも,やはり,今回の事件では特に,
「暴力は絶対に許されない」という軸をもっていたら,
親の対応にぶれずに,ためらうことなく,
通告する決断ができたと思います。


ちなみに,警察が夫から妻に対するDV事案で
夫を逮捕したとき,それは子どもにとっては
精神的虐待になるので,
必ず児童相談所へ通告しています。
 

このことを紹介したのは,
学校現場においても,ある意味,
これくらい対応を形式化してしまった方が,
悩みが少ないのかもしれない,と思ったからなのですが,
その導入の適否については,再度検討する必要があります。

通告後はより多くの関係機関が関与することになります。

学校で抱え込んでしまわなくて良いし,
新たなステージに入ることで,また違ったアプローチができます。

そして,仮に通告により一時保護された場合に,
親が学校に激しくクレームをつけてきたとしても,

・学校の対応は,法に基づく
学校の責務としておこなったものであること

・あなたが親として,こうして学校に来て説明を求めている
ことについても,児童相談所に報告される。
そして,あなたの所に子どもを戻しても大丈夫かどうか,
という判断材料の一つになる。

ということを説明します。


親は子どもを返してもらいたい一心であることに理解をしつつ,
子どもが返ってくるために,どんな振り返りが必要であるかを
一緒に考える姿勢を持ちます。

そうすることこそ,親にとっては,
子どもが帰ってきて欲しいという希望を叶えることに繋がる,
という道筋を説明します。
 

なので,学校現場の先生方には,
少なくとも,通告時点では躊躇しないでいて欲しいと思います。

私は,スクールロイヤーとして,
学校の先生方の相談を聞く機会も多いのですが,

学校の先生方が,子ども1人1人に対して
真剣に向き合っていることを理解しています。
(その前提での私の見解です。)

そうだからこそ,やはり,
学校の先生方が通告した方がいいのではないか,
と考えた時点では,
社会的に見てもやはり通告が必要な段階だったと
自信をもって対応してもらいたいと思っています。
 

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