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2011年5月

大阪弁護士会ブログ「ほないこか」デビュー

以前記事でも紹介しましたとおり,
本日,大阪弁護士会所属の若手弁護士による、リレーブログ
「弁護士の放課後~ほないこか(^O^)ノ」
の記事担当日で,デビューしました!

http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/72/entry/891
よかったら,こちらも見てください!
記事内容は,「裁判員制度3年目突入」です。


「ほないこか」の方は,
おそらく2ヶ月に1回程度のペースで割当がくることに
なるかと思います。

できれば,平均アクセス数はクリアして,
弁護士会の広報に寄与できるようにがんばります☆

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「絆」

今日は,名古屋でロースクール時代の友人の結婚式に
お呼ばれしていただいたので,出席してきました。

結婚式は,愛と心がこもった,
友人ご夫婦らしい,本当に素晴らしいものでした!

そして,結婚式にはつきものですが,
ロースクール時代の友人たち同窓会になり,
いろんな話で盛り上がりました。

ロー時代の先生がどうだったとか,
今級友はどうしているとか,
懐かしい思い出がいっぱいです。

同期の仕事ぶりも聞いて,
どこも一緒だな~,とか思ったり,
うちもまだまだがんばろー!とか思ったり,
本当に楽しかったです。


弁護士業務を初めて5カ月半となりましたが,
この仕事は,思っていたよりも「孤独」な作業が
多いように思っています。

あっという間に一日が終わって,
家と事務所とを往復して終わりということも多々あります。

委員会とか,会派とか,行く余裕がない,
と思って,どうしようか迷うときがありますが,
そういう時でも,やはり行くと得るものがあり,
行って良かったと思うことが多いです。

そして,どの先生も言うのですが,
同じ境遇をくぐり抜けてきた,
級友,同期はやはり貴重な存在。
ただ,やっぱり心がけていかないと,
「絆」が薄れてしまいがちです。

ですので,こうして,定期的に集まろう!
っという話をして帰ってきました。

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「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」感想~安心のネタバレなし~

今回は軽い話題で。

20日(金曜日)から始まった
「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」を観てきました!
(ネタバレなしの感想です。)



まず,私が気になっていたところを先にお知らせしておくと,
今回は一応1話完結です。
2と3みたいに「続く」という内容にはなっていないです。

3D映画を観たのは,『アバター』以来でした。
まず,3D用メガネが変わっていたのがびっくり!

アバター時代は,メガネでデータを受信して,
メガネ側で3Dを再現している
という仕組み(だったはず)でしたが,

もうメガネが単純にメガネでした。
軽い。そして,持ち帰り制度になっていました。

このため,メガネは再利用推奨で,
3Dメガネ持参者は,
映画料金100円引きの制度となっていました~。
映画通の方には既知のことなのかもしれないけれど,
3D技術の進化にびっくりしました!


メガネONメガネで観ている人も
けっこういました。
このメガネなら,軽くて
前よりもしんどくないと思います。



あと,最近の映画事情で変わったなーって思ったのは,
エンドロールになっても
なかなかみんな席を立たないこと。
みんな最後まで観て帰るんですねー。
最後に何か3D映像での仕掛けがある,って
期待しているからでしょうか。

3D映画が始まったことで,
映画はよりエンターテイメント性が高まったと思いました。



今回のキャプテン・ジャックスパロゥ☆もステキでした~。
映画は,本編だけなら2時間15分。
途中でトイレに行きたくならないように注意!
そして,トイレに行くときに,
3D用のメガネを付けっぱなしで走ってくことに
ならないように注意です(!)。

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少年の心の家「RosyBell」 代表大沼えり子氏からのメッセージ

5月14日の全国付添人経験交流集会in青森の続きである。

14日土曜日に最初に行われた全体会の
様子をとりあげたい。

講演者は,保護司であり,
NPO法人の理事法人ロージーベルの理事長である
大沼えり子氏であった。
「保護司から見た最近の少年像」と題して,
大沼さんのの取り組みが紹介された。
大沼さんについては,こちら↓

http://www.rosybell.jp/profile1001.html

大沼さんは,ディスクジョッキーをやっていて
東北地方の3つの少年院に対し,
月1回,通常は1時間のラジオ番組を届けている。

番組では,
入院している子どもが作った詩,作文が読まれ,
子どもたちからのリクエスト曲が流れる。

これだけなら大沼さんがやっていることの意義が
いまいち伝わらないと思う。

子どもたちが楽しみにしているのは,
曲というよりもむしろ,
ロージーさん(注:大沼さんのDJ名)からの
「愛」と「勇気」が電波に乗って,
伝わってくるからだと分かった。

あるとき,リクエストカードに
こんなメッセージがあったという。
「親父と上手く話せません。どうしたらいいですか。」
ロージーさんは,こんな質問を受け止めて,全身で応える。

番組の最後には,
その月のお誕生日の子どもの名前を
一人一人読み上げて,
「生まれてきてくれてありがとう。」を贈る。

クリスマスの特別バージョンでは,
「お母さんのかわり」と言って,
院生全員の名前を呼んだという。

少年院に入院している多くの子どもたちが,
「自分は孤独だ,支えてくれる人などいない
生まれて来なきゃよかった。」と思っている。
しかし,ロージーさんのこのメッセージを聞いて,
子どもたちも,
「家族でもない人で,
ただただ自分たちの更生を
願ってくれているという人がいる」ということを知り,
勇気をもらうことが出来るのだという。

大沼さんの保護司としての取り組みの話も
有意義だった。

特に,勉強になったのは,
保護司と付添人との連携が
非常に有効だったというケースを
紹介してくれたことだった。

保護司である大沼さん自身も,
「付添人の方と連携がとれるのは,
すごく有意義。」という実感を持っておられた。

そういう大沼さんも当初は,
自分が保護司として担当していた子どもが
鑑別所に入り,
付添人弁護士から連絡があったとき,
「弁護士さんが何するの?」という
素朴な疑問をぶつけたのだという。
それくらい付添人活動は一般人には浸透していない。

しかし,付添人は,少年が担当保護司に
連絡を取って欲しいという意向を持っていたことから,
弁護士が保護司である
大沼さんに連絡したということを伝えた。

それから,大沼さんは,
保護観察中の少年の様子を付添人に伝え,

鑑別所ですぐに会える付添人のメリットを活かして,
心の整理がついていない少年に対して,
付添人と役割分担をしながら,連携して
少年に対する働きかけをしたのだという。

この連係プレーに驚いた。
同時に,私は,BBS会員として,
多くの保護司の方の熱心な活動を
目の当たりにしながら,
自分が付添人であった場合に,
観護措置中に保護司の方のお力をお借りするという
発想を持ち合わせていなかったことを反省した。

「一人の少年に対して,
何人かの大人が関わるのがいい。」
大沼さんは言う。まさに私もそう思う。

更生保護は,原則ボランティアが支えている。
保護観察官は公務員だけど,
一人の保護観察官が束ねている
数十人単位の保護司は全てボランティア。

一人で子どもの更生を丸抱えすることは出来ない。
だから,更生保護に関わる人は,
多ければ多いほどいい。
出来る部分をちょっとずつ担当していく。

大沼さんは,「少年が帰る家を」という想いから,
平成20年10月 NPO法人ロージーベルを設立した。
「少年の家(ロージーハウス)事業について
http://www.rosybell.jp/CCP031.html

先の震災時も,観護措置取消処分を受けた少年4人を
このロージーハウスに受け入れたのだという。

大沼さんのように,全国にはこんな熱い想いで
活動をしている人がいる。
私が経験しているレベルはまだまだほんの序の口で,
簡単にへこんでたり,
心折れたりしている場合じゃないな,と
自分を戒めることができた。

そして,何と言っても,
第一に「子どものため」という気持ちから,
心を突き動かされて活動していらっしゃる先生方,民間の方々が
たくさんいる!という実感を持つことができた。

こんな経験をシェアできる貴重な場として,
まさに,全国の付添人経験交流会の場が
提供されていているのだと思った次第である。

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大阪弁護士会ブログ デビュー予定

次にアップする予定だった記事も書いて準備してますし,
当ブログに書くネタも詰まっているんですが,
優先順位的に,今日はこの話題を記載します。

大阪弁護士会には,,
大阪弁護士会所属の若手弁護士による、リレーブログ
「弁護士の放課後~ほないこか(^O^)ノ」
があります。

http://www.osakaben.or.jp/blog/

10年目までの若手弁護士によって,
毎日更新されています。

私,このブロガーに任命されまして,
今後,「ほないこか」にも記事を書くことになりました。

先日,広報室の方々がブロガー歓迎会をしてくれました。
名刺も用意してくれました。

Img_2883_2

内容は,
法律的に間違っていないもの,
人を傷付けないもの,
弁護士の品位を害さないもの,

という要件さえ満たせば,
全くの自由だそうです。

私は,デビューを5月30日で承っています。
平均アクセス数を上回るように,
先にこちらで宣伝です~☆

というわけで,この「ほないこか」も
注目よろしくお願いいたします。

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平成23年 新司法試験お疲れ様でした!

先週日曜日までの新司法試験を受験された方,
お疲れ様でした。

受験速報をざっと見ましたが,
憲法はストリートビューの問題で,
議論の煮詰まっていないホットな話題を
取り上げてましたね。
例年通り,準備させない出題傾向だなーっと思いました。

民法は論点てんこ盛りで,
これを2時間で解くのは,至難の業だと感じました。


今年は,ロー時代の同級生の多くが,
3回目の受験となりました。

卒業後3年目ともなると,
既に,受験をせずに,
ローで培った知識を,自分でやっている
ビジネスに活かしている人もいます。

ローに行きながら仕事を両立し,
今は企業法務第一線で仕事をしている方もいます。

日曜日に予備試験の短答式を受験した友人もいます。

公務員試験や司法書士試験の併願をしている友人もいます。

いろんな途があっていいと思います。

ひとそれぞれ諸事情があるので,
何よりも,その人が,
ベストを尽くして人生を生きている,っていう
実感を持ってくれているなら,それが一番です!

ほっと一息つく暇もないと思いますが,
ゆっくり自分を労っていただきたいな,
と思っています~。

お疲れ様でした!!

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全国付添人経験交流集会

5月14日,15日は青森で行われている
全国付添人経験交流集会に来ている。

前提として,
付添人とは,少年審判を受ける少年の権利を守り,
援助する者である。

審判を受ける少年は,年間約54000人だが,
そのうち付添人がついているのは,約1割。
観護措置をとられて,鑑別所に収容されている少年でも,
半分しかついていない。

成人の刑事事件に98%弁護士がついているのと比較すると
低いままにとどまっていると言わざるを得ない。

これも,少年に対し,国費で,
付添人を附するための法の不備があることが一因にある。

すなわち,刑事被告人に対しては,
憲法第37条第3項において,
「刑事被告人は、いかなる場合にも、
資格を有する弁護人を依頼することができる。
被告人が自らこれを依頼することができないときは、
国でこれを附する。 」とあり,
被告人に,弁護人がつくことが
憲法上の権利として保障されている。

被疑者については、長らく国選弁護人をつける
法規定がなかったが、
2006年10月から被疑者国選弁護が始まった
(刑事訴訟法第37条の2)。

これに対し,未だ少年の場合には,
2007年に「裁量的付添人制度」が導入されたものの,
対象は重大事件に限定されており,

全ての少年に,国費で付添人がつく制度とはなっていない。


それでも,全ての少年に付添人がつき,
少年の権利が守られることの重大な意義を
見過ごすことはできないことから

現段階では,日弁連が,弁護士から徴収した会費を使って,
付添人報酬を支払う制度を創設し,運用している。
弁護士の会費を当事業に,年間約7億円投じている。

全面的な国選付添人制度の実現は,約10億円の国費によって
可能であり,早急な立法化を求めたい。


今の全面的付添人制度をめぐる日弁連の活動は
以上のとおりあるが,

この全国付添人経験交流集会は,
毎年やっているもので,今年21回目となるものだ。

まずは,14日土曜日最初に行われた
全体会での話を取り上げたい。

続く。

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『非行をのりこえる──家族の絆を信じて』を読んで

Hikouwonorikoeru

著者の木村隆夫氏は,
保護観察官として31年間勤務してきた方。
社会に戻ってからの元非行少年を多く見てきた方だから,
経験に裏付けられたその言葉には,
説得力と安心感がある。

私自身が,この本を読んでもらいたいのは,
非行少年の親である。
実際,木村氏も,
岐阜「非行」と向き合う親たちの会
代表世話人を務めているそうだ。

『わが子の非行や問題行動に多くの親たちが
悩み苦しんでいますが,
詳しく状況を聞いていくと,
犯罪行為や触法行為はそれほど多くはなく,
大部分は,子どもの「不良行為」に
苦しんでいることがわかってきます。』

そこでいう「不良行為」とは,
「いらいら壁や家具に当たる。部屋じゅうが穴だらけ。」
「バイクに乗りたがる。学校で禁止されているのに・・・」
「中1なのに,ギャル化粧でピアス,髪は金髪・・・」

これらの行為について,木村さんは
『しかし,これらの行為はすべて,
犯罪行為でも触法行為もありません。』
と言い切る。そして,
『「子どもの頃のある時期に非行を体験した子どもたちが,
大人になって突発的な凶悪犯罪を起こすことは
ほとんどありえないという
ことに気付きました。」』という言葉をひく。

非行少年の親に,この言葉を贈りたい。
そして,『「子どもによくあることですよ。
うちの子も,何度も万引きしましたが,
今ではすっかり立ち直りました。」』
こんな言葉を聞くために,
非行少年の親の会に参加することを勧めたい。

また,元非行少年を理解するのに極めて優れた本であり,
その観点から,犯罪をする
子どもの心理を知りたいと思っている方には
オススメしたい本の一つとなった。

『子どもたちがそのような行為をするには,
それなりの理由や原因があります。』

子どもの困った行為は,
『じつは「自己実現の欲求」はもとより,
「承認の欲求」さえみたされない状態に
置かれているこどもたちの,
無意識のうちの抗議行動として
とらえる必要があるのです。」
と諭す。


そして,本に紹介された
子どもとの接し方は,非常に具体的でかつ説得的である。
心理分析にとどまらず,
このような根拠があるから,
だからこの働きかけが有効であるということを学ぶことができる。

木村さんがやっている取り組みは,
カウンセリング技法を取り入れて,
更生への道しるべを作ることにあった。

私がやりたい更生保護と同一線上にあると感じた。
まさに,この本を指南書にして私も活動していきたいと思った。

保護観察官から声が上がることは少ない,と感じている。
非行少年の更生の成功例を社会に情報提供していくことは,
私自身は,社会的責任だと感じているのだが,
それを最もよく知るのは保護観察官ではないかと思う。

更生保護に関わる人々が,この本を通して学び,
子どもに効果的に関わっていくことの意義は非常に大きい。

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子どもの日記念無料相談

今日は,大阪弁護士会で,
こどもの日に合わて,無料電話相談があった。

午前10時から午後5時までの間,
複数回線引いてあったにもかかわらず,電話はひっきりなしであった。

今回は,TVでの宣伝の効果があってか,
去年よりも多かったようで,
大阪以外の地域からの電話も多数あった。


相談の対象は,
不登校、いじめ、体罰等
学校での問題に関する相談
その他子どもに関する相談
である。


各電話には,弁護士と,
学校問題に詳しい臨床心理士の先生と二人態勢で対応した。


最初に弁護士が電話をとり,相談の概要を聞く。
法律問題であればそのまま弁護士がアドバイスをする。

そうではなく,子どもとの接し方,子どもがもっている病気をめぐる問題,
子どもをとりまく関係機関との交渉の進め方などが主たる相談であれば,
臨床心理士の先生がアドバイスをする。
この二人態勢というのが,非常に功を奏していた。


相談内容は,法的な解決を志向するものばかりではない。

「この問題について,このタイミングで,
どこの機関に相談にいくべきか。
親として,もっと強い態度に出るべきか。」

こういう相談について,
臨床心理士の先生方は,
経験に裏付けられた具体的なアドバイスをする。
臨床心理士の先生方のアドバイスは,
横で聞いていて,非常に勉強になるものだった。



このイベントは,毎年やっているので,
来年も注目していただけると嬉しい。

ただ,今現在
相談したいことがある方は,
自治体や各地の法律相談センターの無料相談などが
あるので気軽に利用していただきたい。

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克己心

私が小学校1年生のとき,
夏休みに入る前の終業式で,
校長先生(今では名前も忘れました)が,
「みなさんに一つだけ覚えておいて欲しい言葉があります。」
と言いました。

夏休みが終わり,始業式で校長先生が言いました。
「夏休みになる前に,
私が話しをした言葉を覚えていますが。」

体育館には緊張が走りました。
めーいっぱい遊んだ夏休みの印象が強くて,
夏休み前の校長先生の言葉の存在なんて,
みじんもありません。
0.1秒くらい,非難の気持ちも湧きました。
その時の気持ちを,20数年経った今だからこそ表現できる言葉で表そうとすると,
「そんなこと覚えていて欲しいと思う方がふてぶてしい。」
というのが,言い当て妙です。

しかし,私にふと降りてきたのです。
夏休み中,一度も考えたことなんてないのに,
ふと言葉のフレーズだけがよみがえったのでした。

私はしんと静まる体育館の中で,
手を挙げました。

「『良い心が悪い心に勝つ。』です。」

小学6年生も含め,全校生徒がいる中で,
1年生の私がたった一人,
手を挙げて答えたのです。
私は得意げでした。

校長先生は,
「よく覚えていてくれたねー!」
っと大変感動していました。
校長先生の,あまりのテンションの上がり方に,
まさか瞬間的に思い出しただけという素振りを
みせられるはずもなく,
さも夏休み中遵守していました,という顔をしていました。

そして,
「その言葉のことを難しく言うと,
『克己心』と言います。」
と縷々話しが続きました。




後日談があります。

校長先生宅の近くを歩いていたときに,
ふと校長先生に呼び止められました。

「あのとき,よく覚えていたね!
1年生の君が答えてくれるとは
おもっとらんかったよ,
他の人は誰も覚えとらんかったけんねー!」

という賞賛の言葉をかけてくれました。
照れくさくなりました。

続けて,校長先生は,
「ぜひ,けいこちゃんに,
『良い心が悪い心に勝つ』って,
習字で書いて欲しいとよ!」
という依頼をしてきました。

私は固まりました。
あのとき,どや顔で手を挙げたことを,
激しく後悔しました。
それに,小学1年生は,習字はまだ習っていません。
えっ・・・っと戸惑いを見せる私に
校長先生は「大丈夫,大丈夫。紙とか用意するから」
っとたたみかけ,私の承諾を取り付けて
引き際よく去っていきました。


一両日後,私は,80%くらいのいやいや感を抱え,
でも,承諾してしまった手前,
約束は果たさなければという20%の気持ちを奮い立たせ,
校長室に行きました。

今まで見たこともないような長い習字の紙を用意しておいてくれて,
なんとなく,私用の「舞台」を用意されたような,
特別感を味わいました。

その紙を持って帰って,
『良い心が悪い心に勝つ』という言葉と,
『克己心』という言葉を
初めての習字で書き上げました。

書き終えると,取りかかる前よりも
思ったよりも大変じゃありませんでした。
ほっとして,ちょっと満足感がありました
もっと気乗りした様子で受けてやればよかったなんて思いました。


おかんもこのエピソードは覚えているかしら。

なんとなく,笑えるけれど,
自分で当時の心の機微な動きを追えます。
今,その校長先生,どうしてはるんかな。
お手紙を出したい気分です。



そういうわけで,『克己心』の言葉は,
小学校1年の頃からなんとなく
自分の身近にあって,
愛着のある言葉でした。



この言葉が一番威力を発揮したのは
受験生の時です。
ローに行き直す,と決めたとき,
『克己心』の言葉を壁に貼りました。
一人もくもくと受験勉強していたときも,
『克己心』の言葉がいつもそばにありました。
小学1年のころ,教えてもらったこの言葉のおかけで,
「自分との戦い」に向かい合う意味が分かりました。

5月に入り,あと数日で受験(予備試験含む)するともだちへ。
贈りたい言葉です。
応援しています。

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