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2011年2月

少年院の生活,刑務所の生活

裁判員制度が始まり,国民の矯正・更生保護に対する

関心が高まっている



昨年5月,名古屋高等裁判所で行われた意見交流会で,

ある裁判官は,評議中の裁判員の様子について,

『いずれの裁判員も被告人の責任を問う一方で
更生を真剣に考えている。

刑務所ではどんな生活をするか,保護観察への関心も高い。

裁判員は冷静でかつ一生懸命考えている。』

と紹介していた。



また,昨年5月,裁判員制度の施行から1年を機に,

読売新聞及び朝日新聞はそれぞれ裁判員及び補充裁判員に対し,

アンケートを実施した。

読売新聞のアンケートでは,

「判決後よく思い返すことは」との問いに,

6割の裁判員が「被告人の更生」を上げていた。


朝日新聞のアンケートでは,

「担当している被告人が現在どうしているかなどについて知りたい」
回答した裁判員が6割に挙がっていた。

さらに,朝日新聞のアンケートでは,裁判中,

「被告が今後どうなるか」の情報不足を指摘する声が

目立ったとされていた。

中には,「刑務所でどんな生活を送るかも知らずに

意見を言ってしまった」と悔やまれた方もいたという。








そんな国民の方々に。

非行少年,被疑者,被告人のみならず,

加害者の親,被害者の親,

そして,裁判員裁判にいずれかかわる可能性のある

日本の国民の方々に。

少年院の生活,刑務所の生活を知る,

とてもいい動画サイトがあることを知ったので

ご紹介したい。

法務省は,平成20年12月10日から,
インターネット上の動画配信サイト「ユーチューブ」に

法務省チャンネルを開設している。

矯正局からも情報発信されている。


たとえば,日本で初めての
PFI方式により設置された刑務所

『美祢社会復帰促進センターにおける社会貢献活動』

http://www.youtube.com/user/MOJchannel#p/u/0/sid-Lr1_Zdg



法務教官及び法務技官の仕事ぶりや想いを発信している,

『君を待つ未来のために』。

http://www.youtube.com/user/MOJchannel#p/u/18/LLNlbnSESMI

法務教官等は,自分たちの役割を
親代わり,兄弟代わりと躊躇なく言う。

少年達に対する,厳しさの裏にある愛情を感じる。

本来来なら社会で身についているはずのことを,

少年院の生活を通して教えていく。


少年同士の議論を通して,
日記を書いたり,先生に想いをぶつける経験を通して,

人間らしい経験の追体験させていく場。

厳しい場所であるが,学ぶものは非常に大きいと

出院社は口をそろえて言う。

少年院はこんなところである。




刑務所など行政施設を支える矯正職員をフォーカスした

『その情熱,その使命感が秩序を育む。』

http://www.youtube.com/user/MOJchannel#p/u/19/DenMy9uKjYQ

工場で行われる刑務作業を放映しているので,

刑務所の生活をリアルに知ることができる。


番組を観てると,
刑務官の使命と,

厳しさの理由を知ることができる

行政施設を初めて見学したとき,

あの規則正しい行進を見て,抑圧感の象徴だと感じた。

でも今は違う。

決して刑務所の管理という都合を目的とするものではない。

規則が弱い受刑者を守る。

もし,この規律がなければ,弱い立場の受刑者にしわ寄せがいく。

平等に処遇されていくのに重要な事項である。


以上のようなことを知ることが出来るサイトである。

短いものであるから,ぜひご視聴ください。

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人生初の付添人活動

私は今,人生初の付添人活動をしている。
あんなに憧れた付添人。
このために弁護士になったといっても過言ではないものの一つ。
弁護士となって,1カ月半で,
こんなチャンスをもらっている。
すごくラッキーな話だ。
私は,協力弁護士として,
大阪弁護士会の子どもの権利委員会の大先輩についてもらい,
一緒に活動していただき,ご指導をいただいている。



修習時代の刑事裁判の教官がこんなことを話していた。


『法曹とは
「人間と向き合う 未来指向型 UNSUNG HERO(縁の下の力持ち)」
つらいことを乗り越えてもらうお手伝い
出会った,関わった人たちの未来に向けてお手伝いをする
我々の仕事は,つらいことを
人を喜ばす仕事じゃない
マイナスにいる人をゼロに戻って
縁の下の力持ち的な存在

よく,刑事裁判をやっていて,
 「人間不信になりませんか?」と質問される。

=とんでもない。なぜか。
苦しみ,悲しみは,ものすごくきれいなものの裏返し。
同じ苦しみを感じ取ろうとする肉親の人,
被告人のためにもう一度ひきとると言って情状証人に立つ家族
マイナス面の感情とは,それ以上の美しい感情があるからこそ

人間の,そして人間の営みのすばらしさをみつめる,感じる』

以上は,刑裁教官が,
和光の最後の講義で,話をしてくれたことの
メモそのままだ。

今,私は,まさにその瞬間に立ち会っている。



中学のころから19歳まで
別々の人生を歩んできた親子。

その母親が,「子どもを引き取る」と息巻いている。
そして,もし子どもが少年院に行くことになったら
どうしよう,と不安になって涙を流している。

少年は,今まで感情を言葉に出来ず,
安住できることころもないまま現在に至っている。
自分の感情を言葉にできないもどかしさを抱えている。

面会の途中でもめそめそ泣く。
「そんなめそめそしても,どうしたのって聴いてくれるのは
お母さんだけやで。」っとはっぱをかける。



でも,その子の生きてきた人生を想うと,
ほんとに,自分なら耐えられただろうか,
すごく苦しかっただろうな,っと想って,
バスタブの中でめそめそ泣いているのは私の方だ。




上記の協力付添人の弁護士の先生からも
私自身が,すごく揺さぶられている。

「今日の面会の作戦は何だ?」
「少年の涙の意味が分かるか?」

心の中で,おどおどして,言葉に詰まる。
めそめそする子どもとちっとも変わらないような気持ちになる。
心許ない,必死な私。
こんなんで付添人つとまるのかな,とか,愚痴る。



そう,今日は愚痴のブログです。
でも,愚痴ったんでがんばります。
子どもが,もう二度と犯罪の世界に戻らないように
ベストを尽くします。

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金子みすゞ童謡集

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リズムがよく,韻をふみ,読んでいてとても心地がよい。
思わず声に出したくなるが,
「そっと口真似
 してみたら,
 なんだか誰かに
 はずかしい。」



ほとんどの詩に共通して流れるはかなさがある。
一抹の寂しさが心に残る。

自分目線で詠むこともある。
全くの空想の世界の話もある。
いわしとか,鯨とか,
そのものになりきってよむこともある。
これまで誰も指摘しなかったような,
全く違う切れ込み方で。




こんなきれいな心を持っていたら,
世の中はさぞかし生きづらいだろうなぁと思う。



私の好きな金子いすゞ童謡集の中の3つ

・「薔薇の根」
 最初は一つ薔薇の花が咲いたことをで喜んでいたが,
 だんだん飽きたらず,
 ついには一つ目の薔薇が咲かないことを攻め始める
 薔薇の根のつぶやきを綴っています。
 人を見透かす,純粋な心からの鋭い視線を感じます。

・「蓮と鶏」
 気付きたくなかったけれども気付いてしまった。
 そして,これから気付かないふりをする,っと
 言葉が続きそうなフェードアウト感が気に入りました。



・「かぐやひめ」
  かぐやひめが月に帰って行ってから,
  どんな想いで生活をしているのか,
  こんな風に思いを馳せた人がいるのでしょうか。

※金子みすゞとは
 明治~大正~昭和初期時代の美しい童謡詩人です。
 26歳で生涯に自ら幕を閉じ,
 その間500以上の詩を綴った。

あとはwiki参照

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%AD%90%E3%81%BF%E3%81%99%E3%82%9E

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