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2011年1月

空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集

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この本を読んで欲しいひと


この本を世間の人に。

少年院に入っている非行少年が
決して思っているようなモンスターなんかじゃないよ,
ということを知ってもらいたい。
少年の持つ純粋な心に触れて,
少年が変わっていけることを知ってもらいたい。



この本を加害者の親に。

非行少年が
伝えたくても伝えることができない言葉が
たくさんあることを知ってもらいたい。
実際,私がこの本の紹介を受けたのは,
加害者の親の会「みおの会」の場であった。



この本は法務教官の愛に触れる本です。
少年院出院者から聴けたエピソードですが,
少年院に入るまで,大人を信頼をしてなかった。
でも,少年院の先生たちがいたから,
大人に対する信頼の貯金ができた。
これが出院してから,嫌なことがあっても,
信頼できる大人も出来る,という信頼の力になった,と話していた。

法務教官の友人は,
自分の仕事は話を聴くこと,話をすること,っと言っていた。



法務教官に共通している,目の前の少年を更生させたいという,
愛情を知ってもらいたい。


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セカンドチャンス 設立記念イベント報告

予告の通り,先週末行われた
少年院出院者の全国サポートネットワーク
「セカンドチャンス!設立記念イベント シンポジウム

少年院からの社会復帰と,当事者支援の可能性」
について,報告します。


【日時・場所】
(1日目)2011年1月15日午後13時~17時半,懇親会18時~20時
(2日目)16日午前9時~16時  
(場所)東京・立教大学

 
【主な内容】
(1日目)
①講演 ゲストスピーカー:シャッド・マルナさん 
クイーンズ大学ベルファスト校教授(北アイルランド)の講演があった。
犯罪からの離脱に関する研究について話をしてくれた。

シャッド・マルナさんは,リヴァプールの犯罪者をインタビューし、
立ち直った犯罪者と犯罪を続けている犯罪者の違いを分析した。
刑務所に入ることは全く更生の役に立たないことを鋭く指摘している。
犯罪からの離脱の要件について詳しく述べた

彼の著書『まき直し(Making Good)』 は,
今年,セカンドチャンス代表の津富教授の翻訳により
出版される予定である。


②メインセッション 
元暴力団員で薬物依存者だった
ボクシング選手の川崎たつきさんの体験談があった後,
セカンドチャンスの当事者が,少年院で学んだこと,
社会に出て何が困ったか,どんなときにつらかったか,
何が支えになったか,などを語った。

みんな登壇した関係から,教室内で顔を披露することになった。
しかし,希望者については,匿名で,
メディアは顔を写さないよう申し合わせがあった。


当事者の話は,出院後どんなに孤独か,社会で生きづらいか,など,
経験に裏打ちされた重みがあった。

特に印象的だったのは,元暴力団員の準構成員だった当事者の話。
暴力団と離れるのがいかに大変か,少年一人の力では
どうしょうもないものだと思った。

そして,BBS活動をしている少年院出院者がいたことも
非常に嬉しい話だった。



③懇親会
立食会場でいろんな立場の人と話をした。

早稲田のBBS会員の人も来ていた。こうしてBBSという活動と立場を通じて,
言葉を交わす機会があることが非常に嬉しい。
その他,懇親会に参加していた人の立場は幅広く,
当事者の他には,弁護士,調査官,法務教官,加害者の親,
保護司,スクールカウンセラー,学校の先生,大学教授などなど。
関心の高さが伺えた。



(2日目)

①午前前半
講演 スウェーデンの犯罪者による刑務所釈放者の支援団体
「KRIS」の創設者であるクリステルカールソンさんの講演があった。
セカンドチャンスも,このKRISからヒントを得ている。


カールソンさんは薬物依存者で,
53回判決を受け,30年間刑務所にいた人。
カールソンさんは,出所後,
自分の人生をやり直したいという言葉を誰も信用してくれなかったという。
支えてくれる人がおらず,公的な援助を得ることができなかった。

そこで,仲間とKRISを立ち上げ,
今は国内外に29の支部をもち,5500人が参加している。

KRISは,出所者を刑務所まで迎えにいって,街の一角の寮に住みながら,
一人の新人に一人の先輩がついて生活をサポートしていく。
KRISの活動は成果を上げていて,出院595人中再犯率1%。
セカンドチャンスの目指すところなので,メンバーの人も熱心に聞き入っていた。


*KRISの話は非常に面白かったので,
また機会を改めて紹介したいと思います。



②午前後半
セカンドチャンスのメンバーになっている加害者の親の会,
被害者の会の人,メディア関係者,元法務教官などから,
セカンドチャンスの今後のあり方に対する提言があった。



③午後前半
分科会 テーマ別の6つの会場に分かれて議論を深めた。

私が参加したのは,他機関との連携をテーマにしたもの。
パネリストとしては,
 協力雇用主,
 少年院出院者で現在幅広くビジネスをしている人,
 法務省で北海道沼田町に就業支援センターを設立した方が登壇した。


就業支援センターにおいては,沼田町側の受け入れまでの苦労話,
開設後は少年と施設とに町民が馴染んでいく話,
現在では支援したい町民の気持ちと
子どもの情報管理のバランスについての話が聞けて,

更生保護における官民の連携の必要性と同時に,
そのさじ加減の難しさを感じた。


協力雇用主の方の話も非常に面白く,頼もしいものだった。

「少年院出院者の方が,挨拶ができるし,根性すわってる。」
と話をしていた。

一日目イギリスの教授の話にも,犯罪からの離脱の一つのヒントに,
ギャング仲間から離れること,というのがあった。

地元を離れ,遠くの協力雇用主の下で仕事をすること,
これが更生のヒントになるという実例を知り,
セカンドチャンスが受け皿となって,
仲間から離れられる居場所を作る意義の大きさを想った。


④午後後半:クロージング 
セカンドチャンスの今後と課題について,メンバーの話


⑤特記事項
本当にセカンドチャンスの活動は,すごく画期的なものだと感じた。

更生の成功例が見えにくい日本の社会において,
セカンドチャンスの存在は,非常に有意義で,
社会が変わっていく大きな第一歩を踏み出したものだと感じた。

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豊中地区BBS会

今日は,豊中地区BBS会の定例会に出席して

豊中地区BBS会HP

http://toyonakabbs.ciao.jp/whatsbbs.html

BBS会とは

(コンセプト)

非行少年や社会に適応できないなど何らかの悩みを抱えた少年と,
兄や姉のような身近な存在として接しながら,
少年が自分自身で問題を解決したり,
健全に成長していくのを支援するとともに,
犯罪や非行のない地域社会の実現を目指す。

「更生保護を支える人々」として,
法務省保護局保護観察所,保護司会,更生保護女性会と
連携をとる民間ボランティア団体。会員約4300人

(BBS活動の意義)

・少年と年齢が近いので親しくなりやすい
・少年の偏った価値観の是正
・少年にとって相談しやすい兄や姉のような存在
・少年にとっての居場所作り

今日のお言葉 元会長より
「チャンスは1回きり
 次会った少年に同じことをいうチャンスは基本的にない。」

その元会長は,少年院のイベントのお手伝いに行っていたときに,
出院前の子どもが,がんばろう,がんばろうと言っていたことから,

「そんなにがんばらなくていいんだよ。
疲れたら,BBS会があるからね。」

っと繰り返し,繰り返し伝えたという。
チャンスは1回きり,前髪しかない,とか
よく聞く言葉ではあるが,

BBS活動を通して聞くと,また重みが違う。


豊中地区BBS会では,毎月1回例会をやっているので,
興味のある方は,
豊中地区BBS事務局
〒561-8501
豊中市中桜塚3-1-1
豊中市健康福祉部地域福祉課内
TEL 06-6858-2220
まで一度問い合わせて欲しい。

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セカンドチャンス!NHKニュースで取り上げられています。

昨日のセカンドチャンス!設立記念イベント

シンポジウム
「少年院からの社会復帰と当事者支援の可能性」 

のことがNHKニュースで取り上げられています。

「少年犯罪の立ち直りに支援を」

http://www.nhk.or.jp/news/html/20110116/t10013428241000.html

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セカンドチャンス!「少年院からの社会復帰と当事者支援の可能性」

今日と昨日は東京・立教大学でありました,
少年院出院者の全国サポートネットワーク
「セカンドチャンス」の設立記念イベントに行ってきました。


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テーマは「少年院からの社会復帰と当事者支援の可能性」というものです。
この団体は,少年院から出てきた元非行少年が名前を出し,顔を出し,
仲間に呼びかけて相互支援をしていこうという活動です。
2009年に生まれたばかりの団体ですが,
大きな一歩を踏み出したことを実感しました。


感激が大きくて伝えたいことはたくさんあるのですが,
この団体についても,また機会作って報告したいと思います。

このイベントのことは,東京新聞の16日朝刊31面に大きく取り上げられているので

機会ある人は手にとって記事を読んでみられてください

また,セカンドチャンス!は本を出版しています。

1月15日に出たばっかりなので,

しばらくすると書店に並ぶと思います。
興味のある方はぜひ手にとってみてください。

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「セカンドチャンス」設立記念イベント

「セカンドチャンス」という少年院出院者全国ネットワークが,
きたる115日(土)116日(日)に設立記念イベントを行う

場所 立教大学池袋キャンパス14号館

(〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1

http://secondchance1.blog37.fc2.com/blog-entry-32.html



セカンドチャンスとは,

『少年院出院者による少年院出院者へのサポートグループ
セカンドチャンス!は少年院出院者が

出院後の社会復帰の支えになれるよう

お互い助け合える居場所をつくるための活動を行っています。』

という団体である。

HPよりプロフィール 引用

http://secondchance1.blog37.fc2.com/ 




私がセカンドチャンスを知ったのは,

この団体の取り組みを扱ったNHKの番組を観たことによる。

昨年7月に放映された。




この番組では,少年院から出院した元少年男性5名,女性1名が,

実名で顔を出して登場しており,

自分たちの更正や社会貢献について議論していた。



詳しくは,番組を観るのが一番なのだが,

顔と実名を出している点で,極めて画期的であり,

またその活動は模索中である,という空気も感じ取れた。



趣旨に賛同される方,都合のつく方は,

ぜひこの設立記念イベントに参加してみてもらいたい。

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謹賀新年

2011年

明けましておめでとうございます!

今年もよろしくお願い申し上げます。

私は,今年のお正月も実家・熊本で過ごすことができました。

家族みんな揃って,

今年も無事お正月を迎えることができたことを幸せに思います。

今年の目標は,

もちろん仕事をきっちりすること!

今年のおみくじは大吉!

幸先良いスタートです。

・・・今の私には,こんな浮き足だった感があります(笑)。

ただ,年が明けて,

自分の姿勢を正された2つの経験。

ばぁちゃんと家族とで初詣に行ったときのこと。

毎年行く神社で,家からは車で10分程度のところにある。

ただ,道が悪く,神社に着くまでに車がよく揺れた。

私たちは慣れたものだが,

ばぁちゃんが車を降りてから,

食べたものもどしていた。

車の中では一言も気持ち悪い,など言っていなかった。

熊本からの帰り,

空港で杖をついた女性の方にトイレで話かけられた。

「トイレはどちらですか。」

私は,きょとんとしながら,

「すぐそこに,曲がったところにありますよ。」

と答えるが,女性は動こうとしない。

そこではっと気づく。

女性が持っているのは白い杖であった。

私は腕を引いて,広めのトイレの個室へと案内した。

上の2つの経験は,

目の前の相手は,自分の思っていることを

そのまま声にしているわけではない,

けっこう我慢しているんだ,と思わせるものでした。

これまで私は「自分のペース」でやってきました。

人生設計も,受験中も

せっかちだし,目標達成に一点集中し,

周りを見渡す余裕はなかった。

せっかちに,自分の価値観で動くのは改める。

そして,客観的な損得勘定や見通しも大切だけど,

やはり,その人がなぜこんなことを主張しているのか,

相手の気持ちを汲んで,歩調を合わせていかなければ,

いい仕事はできないだろうなぁ,としみじみと思いました。

読んでいる方々には,

ほんの当たり前のこと過ぎるのかもしれないけれど,

自分への戒めを込めてここに記したいです。

自分に染みついた自分中心。

これからは人のために。

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