木谷明先生

2021年9月12日朝5:00~ Eテレで放映された
心の時代~宗教・人生~
「それでも、信じる 負け続ける元裁判官」』を観ました。


番組の案内にかかる部分を引用します。
『「伝説の裁判官」とよばれる木谷明さん。彼をモデルとしたマンガやドラマも制作された。被告人の話を徹底的に聞き、向き合う姿勢はいかにして生まれたか、その半生を聞く。

無罪判決を30件以上確定させたことで知られる元裁判官、木谷明さん83歳。信念としたのは「疑わしきは罰せず」。真犯人の処罰も同時に求められる刑事裁判で、えん罪こそ最大の不正義だと被告人の話を徹底的に聞き続けた。幼少期の体験、裁判官としての姿勢を形作った先輩との出会い、被告人からの裏切りと心の交流。神ならぬ人間が、人を裁く意味とはなにか、そして、つぐなうとは。聞き手は詩人で作家の小池昌代さん。』

 

 

お名前と噂程度しか知らなかった
木谷明先生の考え方,
人となり,人格,
初めて知る機会となりました。


マンガ・ドラマの『イチケイのカラス』の部長裁判官

『それでも僕はやっていない』の前半の裁判官。

モデルとなっている裁判官がいるとはいっているものの,
にわかには信じられない,盛りに盛っているんだろうと
思っていたんですが,
ほんまにこんな裁判官のように考え,実践している人
がいる(いた)なんて。

 

被告人の言い分を徹底的に聞く。


苦い思い出を紹介するエピソードの中で,

自分がどう向き合うか,心の整理をしたときの
裁判官の「雑念」にも触れていました。

裁判官は先入観等にとらわれずに判断できるはずだ,
となっている。

真実を知るのは神様と被告人だけ

真実を知っている被告人に対して,裁判官が
これが真実だと判決をするということは,
いかに恐ろしいことをやっているか,ということは
考えないといけない。
裁判官がいう真実というのが,本当の真実なのか,
他の人は分からないが,被告人は分かる。

そうだとしたら,人が人を裁く意味とは。その拠り所とは。

 

「裁判は教育の場」と言い切ることが出来るなんて。

 

83歳でいらっしゃるそうですが,
聡明,崇高,とてもステキです!


「裁判」を担う一員として,襟を正す思いです。

9月18日(土)午後1:00~再放送もあるようです。

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校則見直し

9月9日のNHKクローズアップ現代で,

『その校則,必要ですか?密着!改革の最前線』として

校則見直しに関する特集が組まれていました。

以下,一部引用します。

『「下着の色は白」「ポニーテール禁止」など人権侵害まで指摘される校則。今、日本の管理教育の象徴ともされる校則の見直しが各地で広がっている。多様性が叫ばれる中、生徒や弁護士、教育委員会まで声を上げ、改革が加速しているのだ。生徒主体の校則改革は“最高の教材”との考えがある一方で、壁も・・・。「小遣いの額はいくら」「生徒だけの外食禁止」など保護者が学校にルール作りを頼み、新たな校則を積み上げてきた経緯から「簡単に変えるべきではない」という考えも根強いのだ。学校現場でいったい何が・・・知られざる最前線に密着。』

 

生徒自身が校則見直しに取り組むプロセスが
取材されていました。

その取り組みが可能,っていうこと自体に羨望と,
自分は出来なかったなーって言う敗北感を感じました。
過去の,自分の中高生自体を振り返り,
思考停止になっていたなーって思っていました。
変だと思っていたけど,
この圧政の中で,声を聴いてもらえるわけがない。
したがっていたら褒められるし,楽。

こんな姿勢の子どもが大人になり,
社会に出たら自主性,創造性を即求められる。

教育現場から,校則による管理教育から
変わっていかないと,国の資本力は育っていかない,
今なら思います。
この国がどこに向かうか,ていう点に
関わることだと思います。

 

校則見直しについての教員側の本音も
とりあげあれていて,
新鮮でした。
「私達が言えない雰囲気にしてきちゃった。
生徒の意見をあまり聞かないで
『だめ 無理』って言ってきちゃった。
だから生徒はいえなくなっちゃった」


みんな,今の校則を見直しないといけないという
必要性は実感しているんだと思いました。


佐賀県弁護士会の取り組みも取材されていました。

9月16日までは見逃し配信で観ることができるようです。

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学校で感染が確認された場合の対応

文部科学省から,令和3年8月27日付
学校で児童生徒等や教職員の
新型コロナウイルスの感染が確認された場合
の対応ガイドライン(第1版)」が出されました。

学校の臨時休業の判断は,
教育委員会等の設置者において行われます。

上記ガイドラインの周知文書においては,
「幼稚園の臨時休業を行う場合には,
幼稚園は一人で家にいることができない年齢の幼児が
利用していることを踏まえ,
感染拡大防止のための万全の対策を講じた上で,
出席停止等の対象となっていない幼児に対し,
預かり保育の提供を縮小して実施すること等を通じて,
必要な者に保育が提供されないということがないよう,
居場所の確保に向けた取組を検討してください。」
となっていました。



先日,私の娘が通う保育園では,
近隣小学校から児童の感染者が出たという理由で,
当該小学校に通う兄弟姉妹のいる園児は
登園をさせないようにとのお達しがでました。
どの学年の児童なのかという説明もありませんでした。

このような取り扱いについては,
上記のガイドラインには記載されておらず,
過剰反応だったように感じています。
これは園独自の判断だったようで,
裁量の範囲内だとは思いますが,
学校での教育・保育を止めないように,
バランスをとりながら対応を進めて欲しいと思っています。

 


コロナ禍のピークが見えず,特に子どもたちの感染が
増えているというニュースがある中で,
不安を感じている保護者の方々も多いと思います。


感染はしていないが,
感染が不安で生徒児童を休ませたいとき,
校長が合理的な理由があると判断する場合には,
登校は必要ありません。
「出席停止・忌引き等の日数」として記録され,
出席にも欠席にもなりません

※合理的な理由とは,
生活圏において感染経路が不明な患者が
急激に増えている地域で,

同居家族に高齢者や基礎疾患がある者が
いるなどの事情があって,
他に手段が無い場合などが
合理的な理由となります。

これについても文部科学省から通知が出されています。
新型コロナウイルス感染症等により
登校できない児童生徒等の出席等の取扱いについて

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『満ちみてる生』

江國香織さんが,『物語のなかとそと』のあとがきで,
文句なしにすばらしい小説と絶賛しており,この本には
「いま自分のいる世界まで読む前とは違ってしまうあの力」
があると述べていたことから
興味がわき,取り寄せました。

あとがきを読んでいるときは,
この本の題名を自分の中で『みちみちてるお』って
読んでいて,
謎過ぎてなんなんだろう・・・って
暗闇で懐に飛び込む感覚で読み始めました。


『満ちみてる生』

ほんと幸せ気分になる一冊でした。
わりと鮮明な映像が頭に流れながら
読み進めることができる感じです。

内容的には,なんじゃないんです。
妻の妊娠出産とか,
家がシロアリに食われて対応を父に求めるとか。

その日常感に流れる家族の押し引き,心の機微。
「過ぎる」表現が多用されています。
その点が特に好きでした。

そっこまで言いますか,とか,ツッコミ待ちかよ,とか,
思ってしまいます。
ニヤニヤしながら,時には吹き出し,笑ってしまいながら。

こうして備忘録したくなるような魅力がありました。

そして,この本と巡り合わせに感謝したくなりました。

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WEB会議による弁論準備手続

先日,Microsoft teamsによる
双方WEB会議による
弁論準備手続(民事裁判)を経験しました。

もう多くの弁護士が経験していることなので,
法曹関係者である方々からみると
目新しいことは何もないと思うのですが,
自分のための備忘録として,
感想を記しておきたいと思います。



手順としてはマニュアルが整備されていて,
何も難しいことはありません。

私の場合は,期日当日まで
アプリをインストールしていなかったと
いう
凡ミスをしていたので手間取りました。

こういったごたごたは,
書記官さんとのテスト接続の中で経験できました。

書記官さんが素晴らしく神対応で,
私のあたふたしたところも温かい目で見守ってくれたので,
心折れることなく,テスト接続を終え,
当日のWEB会議を迎えることができました。

実際の期日では,滞りなく接続できました。
ちょうど双方個別に話を聞く,
という場が設けられました。

双方代理人との接続を解除,
一方代理人に個別に再接続という手続も,
裁判所が操作をしてくれるので,
私は何もせずにただ待っておけばよいだけです。


そして,裁判官の顔を見ながら話ができるので,
こちらの話を聞いてくれている,意図が伝わっている,
という安心感がありました。

なお,電話会議のときに,
電話だから支障があったと
感じたことがあったわけではありません。

でも,こうしてWEBでの期日を経験すると,
やっぱり顔をみる安心感はプラスだな,
っと思いました。


なので,今後WEBか電話か,
どちらにするかと聞かれたら,

やはりWEBでの期日を選択すると思います。


WEB会議を終えると,達成感がありました!

そして「今後はもうこれ(WEB会議)で良いや。」
と思いました。

移動の時間も不要になり,手軽&便利です。
間違いなく。



そうなると,あの,修習時代(約12年前)に,
「弁論準備手続でも,電話会議ではなく
なるべく出頭するようにした方が良い。
やはり,裁判所は来ている方の代理人への
理解が進むもの。
そして,終わってから相手方代理人が
先に部屋を出た後,

ちょこちょこっと裁判所と雑談めいて,
こちらが思っていることをダイレクトに
伝える機会が生まれる。」

とか,言れていた,あれは何だったんでしょうか・・・。
ってなっていました。
少なくともWEB会議ではそんな機会は期待できません。

もうそういう,印象操作みたいなことは捨象してよいのかな。
自分の中でちょっと整理が必要です。


コロナだからWEB会議の浸透が進んだのでしょうか。
そんな感じはしません。
裁判所は粛々とフェーズを進めているだけなんでしょう。
そんな機関だと思っています。


いずれにしても,この記事を,
10年後から見返すと,懐かしくて笑っちゃうような
機会が来るのだと思います。
経験ができて,よかったです。

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大阪日日新聞に記事が掲載④

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2021年6月11日付の大阪日日新聞
「こちら街角弁護士相談室」のコーナーで,
私が執筆した記事が掲載されました。
テーマは,「子どもの手続代理人」です。

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よしなしごと

先日,関東方面の検察庁から電話があり,
「2014年にある,
『勾留の執行停止中の保釈請求』
という記事の内容について,

お尋ねしたいのですが・・・」
という問い合わせを受けました。

記憶喚起しながら当時の対応について,
可能な限り回答をする,
ということがありました。



ほんと,この事件からこんなに月日が経っていたなんて。

毎日目まぐるしく,
一日一日が更新されていく感がありますが,

ブログにこうして記録を残していることで,
自分の振り返りとしています。


そのプラスαで,ちょっとだけ,

誰かのお役に立てているかもしれない感があったので,
最近嬉しかった出来事でした。

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氏の変更手続について

婚姻時に称していた夫の氏を,
離婚後も数年にわたって使用していた依頼者さん。
このたび,旧姓に戻ることを許可する審判が出ました。


氏の変更というと,相手方がいるわけでもなく,
形式的な手続の処理に過ぎないかのような
印象をもつ方が多いかもしれません。
私もそういう側面の方が強いと思っていました。


しかし,実際,ご相談を受けてみると
その印象はガラリと変わりました。

やはりそこには,
夫の姓を続称しなければならなかった事情があります。


そして,数年経った今になって,
やはり自分の姓に戻そうと決意した事情があります。


それらの事情を聞いていると,
離婚のご相談を聞いているような,
そんな大きな決断であることが分かりました。


夫の姓を名乗り続けなければならなかった事情,
それを巡るやりとりの中で,傷付いたこと。
婚氏続称は,自分の決断ではあるけれども,
そこには,自分の願いとは離れた,
自分の意思でないような事情。

 

夫の姓から解放された嬉しさ。
自分を取り戻せたというに近いような喜び。


名前=自分のアイデンティティだと改めて思います。


現行の婚姻制度は,こういう負担を,
事実上女性が多くかぶっているものだと改めて思いました。

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『南小国町の奇跡』を読了!

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『南小国町の奇跡』を読了しました。

アマゾンのプレビューでも
かなりの高評価が並んでいます。

 

私が中学校まで生まれ育ったふるさと・
熊本県阿蘇郡南小国町の
今を
知ることが出来た貴重な機会になりました。

南小国町は、三十軒の宿と里山の風景すべてを
「一つの旅館」とした
「黒川温泉一旅館」で
有名な黒川温泉のある町です。


めちゃくちゃ嬉しい気分で,
ウキウキしながら読み進めました。

文字面の下に、南小国町で活躍している方々の
顔や姿が透けて見えて、

ほんとに、がんばっているなーって
頼もしく思いました。

南小国町を離れて久しいのですが,
とっても誇らしいです。

南小国町の観光と農業,林業を活かした
「上質な里山」をコンセプトにした町おこし,
人や地域をつないで地に足のついた
取り組みを進めていく姿勢,
町おこしの中に「楽しさ」があること,
外の人でも中の人でも,
人々が「夢」に挑戦しやすい土壌を
整えていくったこと。

南小国町がコロナ禍にあっても
順調というのも,納得です。



ひいき目に見ても,南小国町がステキです!
地方活性,地域再生のお手本にしたい
取り組みが表れていました。



改めて南小国町の魅力を実感しました。
南小国町に携わりたい,
出来ることで私も力になりたいと思いました。


私が出来ることといえば,
ふるさと納税くらいですが,

『南小国町の奇跡』を読んだことで,
返礼品の裏にあるストーリーを
知っているので,

さらに魅力的に感じました!

これかこれか~って思いながら,ゆっくり選びます。


勝手に宣伝したくなりました。
ぜひ南小国町にふるさと納税を☆

ふるさと納税ポータルサイト『ふるさとチョイス』


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『学校弁護士~スクールロイヤーが見た教育現場~』

著者の神内先生とは,
今出版に向けて準備を進めている本の編集者会議で
ご一緒させてもらっています。
端々でその見識の深さに恐れ入り,
教えを乞いたいという気持ちで手に取りました。

 

『学校弁護士~スクールロイヤーが見た教育現場~』は,
教員兼弁護士,加えて研究者という
著者のすごみが惜しげもなく盛り込まれていました。


ふつうなら表現するのが難しいと思われる
現場の肌感覚が言語化されており,
そこにあるやりがいや苦悩,葛藤等を知ることが出来て,
非常に学ぶものが多かったです。

また,オブラートに包んでしまいそうな,
教育現場における課題や批判的検討も
果敢に取り上げており,
それらに対する対案の提示も可能な限り
尽くされていました。


数値の引用もふんだんで論拠が示されている点や,
国際比較の視点からも分析がされている点から,
非常に説得的でした。
日本の教育って,一般的に言われているほどには
悪くないんだな,ということも理解できました。

コロナ禍でのマスクに関する話題も取り上げられていて,
時流も織り込まれたものとなっていました。


そして,神内先生は,教師兼スクールロイヤーとして,
積極的に子どもや保護者と直接面談するということを
実践しており,かつ,推奨してもいました。

これは,大阪府のスクールロイヤーとは異なる姿勢です。
私個人の意見としては,やはりスクールロイヤーは
学校及び教育委員会への支援が中心であることが
望ましいと考えています。
その理由については,別稿に譲りますが,
神内先生とは,この姿勢の点については,
考えを異にします。

もっとも,子どもにとっての最善の利益を
考える姿勢は同じです。
アプローチの違いはありますが,
子どもや保護者の声を直接聞くことの
利点が示されており,それはそれで理解ができました。


スクールロイヤーの制度設計を考えるうえで,
検討すべき視点が示されていたと思います。


ほんとにこの内容で990円で良いのか,と
思ったほどに有意義な本でした。
読了までに至る時間&労力の観点からも,
コスパの良い充実の内容だと思いました。

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«このミステリーが凄すぎた!