給食の無償化

朝日新聞の今朝(平成28年12月19日)の朝刊1面に,
「給食 55市町村が無償化」
という記事が載っていました。


全都道府県教育委員会に調査をかけてまとめられた記事で,
よくここまで調査したな,と思わされた内容の濃いものでした。



私は,学校給食費の公費化に大賛成です。
給食の場における教育的効果を重視しています。


各家庭での食事のレパートリーはどうしても限られているので,
給食がない場合には,どうしても偏ってしまいます。
その点,子どもは,給食を通して
より「豊かな食」を経験することができると思います。



また,給食があったから,
嫌いなものが食べることができるようになった
という経験をした子どもも多いと思います。


ネグレクト家庭で育つ子どもにとっては,
給食が生命線になっている場合もあります。
教師側からすれば,給食は,
家庭環境の理解にもつながるツールとなっています。



先日まで,天海祐希さん主演のドラマ
『Chef~三ツ星の給食~ 』があっていましたが,
給食の場での子どもたちに何を教えることが出来ているのか,
その要素がたくさん詰まっていました。


・給食で,地元の食材を給食のメニューに取り入れて提供する
「給食地産地消イベント」もあっていました。
 


・アレルギーの子には,違う食材を使って
出来る限り同じように見えるように作られた給食が
提供されていました。


給食を楽しみにしている子どもの気持ちを理解したり,
アレルギーを通して個人の差と個人の尊重を学んだり。

やはり給食は,子どもたちに
これらの価値をダイレクトに訴えることができる
大切な機会となっていると思います。



朝日新聞の記事によると,
文部科学省の調査(2014年5月1日現在)で
全国平均の給食費は,
小学校高学年で月額4277円(1食246円),
中学校で月額4882円(1食286円)
とのことです。



給食費を回収できないことによるしわ寄せを子どもに転嫁し,
給食費が支払われていないから,給食を提供しないというのは,
教育を受ける権利の侵害だと,私は考えています。

 


よって,給食費の未払いがあっても,
子どもに給食は提供されるべきだと思っていますが,
給食費や学校徴収金の未払問題に悩む学校現場の相談は,
本当に多いとを実感しています。



給食費の公費化により,
給食費が支払われないことによって対応に悩む教育現場の労力,
未払いの給食費の回収の労力,

これらが解消されるメリットがあることに加え,
給食を通じた教育の機会を確保される
メリットがあることを考えると,

給食費の無償化は,
費用対効果として十分価値があることだと考えます。

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人の始期

陣痛タクシーというサービスがあると聞いて,
なんと親切なサービスなんだろうと感激しました。
先日,「妊婦でタクシーで病院に行く時,
乗車拒否されるとか聞くんだけど,
破水して病院行けなかったらどうしよう」
と心配していた妊婦さんがいて,
その時に私も一緒に案内を受け,早速登録。


妊婦になって,体が重くなって動きにくくなったし,
仕事バリバリやるとか,自転車に乗るとか,ネイルとか,
諦めないといけなくなったことも多くありますけれども,



でも,知らない人も含めて,
周囲の人がちょっとずつ親切にしてくれたりとか,
予想もしていなかったところで大事にしてもらったりとか,

困る事態を先回りして声かけもらったりとか,

ハートウォーミングになることが多くて,
そんな経験をさせてもらえていることも含めて,
今に感謝です☆
歩くことも,案外悪くないと知りました。楽しいです。



四六時中一心同体のお腹の子からは,
毎日,新鮮な驚きと幸せな気持ちを与えてもらっています。

お腹の中から外に向かって,
私の身体をごぃごぃ押してきます。
私も触れることができない身体の内部に「触感」があることを知り,
こんな感覚があるのか,っと不思議な発見です。


私の意思とはかけ離れたところで動いている赤ちゃん。
私が眠い時に力強く蹴ったり,
検診中エコーで見ている時に,
体勢動かしてほしいなとこちらが思っても,
どこ吹く風の対応だったり,

意思をもった動きをしているように感じる
赤ちゃんの一挙一動を感じ取りながら,
これでも「人」じゃないんだな,とか
法律上の人の始期について考えたりしています。



妊婦が終わるのは若干切ないなーって思いつつも,
でも,早く会いたいなーって
来るべきその日を指折り数えている,今日この頃です。

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スクールロイヤーのことで,取材を受けました

読売新聞 平成28年11月25日の夕刊で,


〝「スクールロイヤー」各地で
 「学校 弁護士から助言」 ”


という特集記事が出されました。


その中で,大阪府のスクールロイヤーの取り組みについて
お話しさせていただいたことを記事にしてもらっています。


記事では,大阪府の取り組み,東京都港区の取り組み,
岡山県の取り組み,神戸市の取り組み,
など横断的にまとめられています。

学校からの相談の具体例も引用されています。

そして,小野田正利教授のコメントも入っていて,
非常に充実した記事になっていますので,
興味をもった方は図書館等でチェックしてみてください。

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平成28年度協力雇用主セミナー

先日,弁護士有志で,今年も
「協力雇用主会セミナー」で講義をしてきました。
昨年の報告記事をはこちら



同セミナーは,
主催:保護観察所,
特定非営利活動法人大阪府就労支援事業者機構,
共催:大阪府協力雇用主会連合会
後援:大阪弁護士会
となっています。



協力雇用主とは,「犯罪・非行の前歴のために定職に就くことが
容易でない刑務所出所者等を,その事情を理解した上で雇用し,
改善更生に協力する民間の事業主です。 」
法務省HPより引用





大阪弁護士会子どもの権利委員会の有志メンバーは,
かれこれ数年来,
保護観察所及び大阪府就労支援事業者機構と,
非行少年の更生保護を巡った勉強会を
定期的に開催しています。


今年も,弁護士有志で,
「~弁護士がミニ寸劇でお送りする
 雇用主さんへの法的アドバイス~」の講義を行いました。

解雇の適法性のこと等質問が多く出て,
役に立つセミナーとなったのではないかと思います。




懇親会の場では,八尾地区BBSの話を聞きました。


インターネット上で拾えた参考記事を引用します。
【産経ニュース】
「少年犯罪なくしたい」 
元日本チャンプの“八尾のアニキ”ボクシングで青少年指導



このボクシングジムの活動にも,
八尾地区協力雇用主の方々が主体となって関わっており,

建物の2階をジムとして提供している話,
週〇回練習し,数十人が通ってきている話
いろんな熱い話を聞くことがでいました。


また,八尾地区は「子ども食堂」も始めたとのことです。
ここもインターネット上で拾えた参考記事を引用します。
【毎日新聞】
温かいご飯でほっと 
前八尾市教育長・浦上さん、来月開始 利用者と寄付を募る /大阪



地域活性化のいったんを,
こういったボランティアが支えているというのは,
本当に素晴らしいです。
その地区の結束力等の地域性を表していると思います。


毎年参加して,協力雇用主の方々とも
少しずつ顔なじみになってきました。
また来年も参加したいです。

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大阪弁護士会月報記事

今年1月16日,大阪弁護士会子どもの権利委員会では,
大阪市立大空小学校のドキュメンタリー映画
『みんなの学校』上映会&トークセッションを開催しました。


このイベントにもゲスト出演していただいた
大空小学校初代校長の木村泰子さんと
真鍋俊永映画監督のインタビュー記事が,
今月の『
月刊 大阪弁護士会』の
特集「オピニオンスライス」に掲載されています。


インタビューに立ち会わせていただきました。
特に,記事のP2にある
「-でも,特別な支援は必要ではないでしょうか。」
という部分は,個人的にいろんな方に伝えたい部分です。

特別支援教育のこと,
ひいては,障がい者を「分ける」ということについて
最近よく考えさせられるニュースが続いています。



記事には,学校現場での
「障害者差別解消法に適う合理的配慮」とは何かを
考えるヒントが詰まっていると思います。




記事の内容は,広く教育関係者の方々にも読んでいただきたいので,
感想とともに,ぜひシェアお願いいたします!

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障害者差別解消法と24時間テレビ

ある市の教員の方々と弁護士らとで
学校現場の取組みや教師の認識について情報交換したり,
学校現場の課題について意見交換する勉強会を
定期的に実施しています。


今回のテーマは,学校現場での障害者差別解消法
その勉強会の講師であったのが
玉木幸則さんでした。
『生まれてきてよかった―てんでバリバラ半生記』
出版社: 解放出版社 (2012/10/22)


【一部引用】
*本の紹介
「脳性まひの著者が、生いたち、
自立生活運動、NHK「バリバラ」のレギュラー出演など、
半生で経験したさまざまな出来事や出会いを、
思いつくまま明るくポジティブに綴る。
障害者が地域で普通に暮らすことの大切さが伝わる。 」





勉強会で,玉木さんが,開口一番
相模原市での障害者殺傷事件について言及しました。



「障がい者が集められて生活していたからこそ起きた事件」


私は,犯人の障害者に対する偏見についてばかり
着目していましたが,
玉木さんの着眼点が,障がい者を,地域から隔離し,
集団生活をさせている社会の仕組みがあるからこそ
起こったものだ,という切り口であったことに,
驚きと発見がありました。
これは,正直に言うと自分にはない視点でした。




それをきっかけに玉木さんの著書を読みました。

玉木さんが,レギュラー出演している
NHK「バリバラ-障害者情報バラエティー」が
始まった経緯について言及しています。
【一部引用】
2012年にスタートした、障害者のための情報バラエティー「バリバラ」。

笑いの要素を織り交ぜ、
これまでタブー視されてきたテーマにも挑んできました。
2016年4月からは、障害のある人に限らず
「生きづらさを抱えるすべてのマイノリティー」の人たちにとっての
“バリア“をなくすために、みんなで考えていきます。

みんなちがって、みんないい

多様性のある社会を目指して、バリバラは進化します!」






玉木さんが,著書の中でこう述べています。


「…ディレクターが…愚痴をこぼし始めました。
『玉木さんは「がんばっている障害者ばっかり連れてくるな」
というけど,じゃあ,どんな人をつれてきたらいいんですか。
ネタを探すだけでぼくら困っているんですわ』
ぼくは,『そんなことゆわれてもなぁ。
ぼくら日々,障害をネタにして笑かしたり,
それこそ,…がんばっていないやついっぱいおるよ。
そんな人たちを取り上げる番組をつくらなあかんと思う』
と言いました」



「ぼくは,障害のある人に対して,『特別な存在』
『かわいそう』『たいへんそう』などのイメージが
まだまだ強いなかで,『そうじゃないよね』
ということをテレビで伝えたいのです。
それを,自然に『ああ,そうなんや』と思われるつくり方を
したいとい思っています。
ただそれは,非常に難しいです。」



少し突っ込んでいうと,一般にテレビでは,
『がんばっている障害者像』『障害を乗り越える障害者像』
を取り上げがちです。それによって,
『障害のある人はこうでなければならない』とか『こうであるはずや』
といった勝手な思い込みを障害のある人もない人も
させられてしまいます。

そうなると,障害のある人は生きづらいです。
ありのままで生きることよりも,
『がんばること』『障害を乗り越えること』を優先しないと
みんなに受け入れられないのではないかと
思わせられてしまうからです。
そういった状況が作られがちなので,
その状況を変えたい。」





玉木さんのこの番組の意図に関する思いが
頭をよぎったのは,
『日テレ24時間、ダウン症を持つ少女が
「PERFECT HUMAN」を踊る企画が波紋』
というビジネスジャーナル(Business Journal)の
ニュース記事を見たからでした。



【一部引用】

「『24時間テレビ』の予告で、
オリラジの2人とダウン症の少女が
「パーフェクトヒューマン踊るぞ」と手を合わせて
円陣を組む映像が放送されると、
「馬鹿にしてる」「日テレに人の心はないのか」などと
インターネット上では批判が噴出。

「完璧な人間」を意味する曲のタイトルと
ダウン症との組み合わせという企画内容に加え、
歌詞には「世界は必ずしもみんな平等とは限らない」
「世の中には絶対勝者と敗者が存在する」というフレーズもあり、
「愛は地球を救う」をテーマとする
同番組内でなぜこのような企画を行うのか、
以下のような疑問の声が多数上がっている。」


この記事では,『疑問の声』に対する反対の意見や,
NHK番組『バリバラ』のことも言及しています。



玉木さんの話を聞き,著書を読んだ今なら,
『批判』や『疑問の声』自体に,障がい者への大きな偏見が
潜在していることを感じます。


障害者差別解消法第1条にかかげる目的に
「全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現」とあります。


人格と個性を尊重するという精神があれば,
『パーフェクトヒューマン』を踊ることに
過剰反応する必要はないと,


そんなことを,24時間テレビを見ながら考える,日曜日の昼下がりです。

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私生連 新任研修会

1
先日,大阪私学生徒指導連盟(「私生連」)の新任研修会に
コメンテータとして出席してきました。

私生連は,大阪府内の私立学校で,
生徒指導を行っている先生方がメンバーとなっており,
生徒指導についての情報交換,研究発表等を行っています。

私生連と大阪弁護士会子どもの権利委員会との連携は厚く,
年に1度の研究協議会は,今年で30周年を迎えます。

私も度々私生連の研究会等に出席させていただいており,
顔見知りの先生方も増えました。
私にとっては,学校現場の話が聞ける貴重な機会となっており,
毎回楽しく出席させてもらっています。


さて,新任研修会は,
新しく生徒指導を担当することになった教員向けのものでした。

社会人となり勤務開始1年目より
生徒指導を担当することになった先生もいれば,
数年間の勤務を経て生徒指導を担うことになった先生もいました。
新任研修会の出席者は,若手の教員の方がほとんどでした。

今の生徒指導の先生というのは,
以前みたいに,体育の先生=生徒指導というわけではありません。
数学,英語,音楽の先生でも,生徒指導にあったっています。

もっとも,生徒指導を任される先生の素質というのはあると思います。
真面目な方,責任感の強い方・・・

新任の先生方の挨拶の端々から,
高い志や熱い教育に対する姿勢を感じました。


新任研修会においては,
はじめに私生連の委員長より講話があり,
生徒指導に新しく任命された先生方に対して,
熱いメッセージが送られました。

・私立学校と公立学校の違い
・私立学校の建学の精神

など,私が聞いても大変興味深いものでした。

「社会が変わっているのだから,教育も変わっていく」と
自覚的に語っておられたのが印象的でした。

次に,グループ討議が行われました。
約130人の新任の先生方が,各グループに分かれ
3つの事例を元に生徒指導としての対応を議論しました。

指導が難しい項目(頭髪,服装等)に対してどのように指導していくか
議論の結果の発表と,
それに対するベテランの教員からのアドバイスがあったり,

「持ち物検査はどこまでできるか」という質問に対して
私から法的見解をアドバイスするなどしました。

コメンテータとなったベテラン教員の先生方とも,
例えば,携帯電話の指導のこと,SNSの利用のこと等,
指導の難しい項目について学校現場の実情話を聞いたり,
法的見地からの意見交換をしたりしました。

新任の先生方が熱心に議論している姿が頼もしく,
非常に充実の研修会となったことが伝わってきました。

懇親会でも,和やかな雰囲気の中で色々な先生と話ができ,
大変有意義な時間を過ごしました。


それにしても,私生連の先生方からは,
いつも学校を超えた繋がりの熱さ(厚さ)を感じます。

どの先生も,私立学校において
自ら外に出て行く機会を求め,交流していくことの重要性を
語っておられました。

コミュニケーションの重要性は学校内はもちろん,
学校を超えても大切だし,有意義だと感じた次第でした。

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民事訴訟でのプレゼンテーション

ある地方裁判所で平成26年から係属している民事事件があり,
それが最近,単独から合議となったのですが、

合議となるタイミングで、裁判体に対し
争点についてのプレゼンテーションをする、
という手続が踏まれました。

その裁判所の当該部では,
合議になる場合には毎度そうしている、という様子でした。


これまで私には経験のなかった手続で、
プレゼンの準備も相応にかかりましたが,

裁判官それぞれに事案を良く把握してもらった感触がありました。

また、アピールしたい点を強調して説明することができました。

さらに、自分の中でも再度事件の整理が出来ました。


プレゼンの方法としては,裁判員裁判や刑事訴訟で,

普段から行っていることの経験を活かすことができました。

なるべく書面をみず,裁判官の目を見ながら訴えることができました。

原告・被告それぞれの訴訟代理人からのプレゼンの後,
かなり踏み込んで,裁判官それぞれが思っている疑問について
ディスカッションを行いました。

質疑応答を経て,「もう少しここの点は補充しよう」とか,
「裁判官はこのあたりに深い関心を持っているのか」とか,
私なりに心証を掴むことができ,
次の主張立証につなげることができる機会になりました。



終わってみるとなかなか有意義な訴訟指揮だな、と思った次第でした。
民事訴訟でもプレゼンテーションの機会があることは
積極的に検討する価値があると思いました。

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18歳選挙権・主権者教育 講演

先日,大阪府内の高校生向けに,
主権者教育の一貫として,
「政治的教養をはぐぐむ教育のための講演会」を行ってきました。

聴講人数が,全校生徒900人+教員の先生方という
これまで経験のない規模での講演でした。

見渡す限りの高校生,高校生,高校生・・・
体育館に全校生徒が集まると,さすがに圧巻です。
整列の号令や,生徒たちが持つスリッパなどにも
懐かしさも感じながら生徒たちの前にたち,話をしました。

テーマは「政治に参加する意義,選挙の仕組みなどについて」

内容としては,
・政治について考えることのたいせつさ
・政治に関する情報の集め方
・選挙の意義や選挙の仕組み等

について触れながら話をしました。

公職選挙法が改正されて,選挙権年齢が
満18歳に引き下げられてからの初めての選挙が,
7月10日・参議院議員選挙であります。
なので,高校3年生の一部に
は選挙権がある人もいます。

※これ,豆知識なのですが,
「満●歳」というのは誕生日の前日になるとされているので,
今夏の7月11日に18歳を迎える人までが
選挙権をもつことになります!

また,今選挙権がなくても,国政選挙だけでみても
衆議院議員選挙が前回あったのが平成26年12月24日なので,
遅くともあと2年半の間にまた選挙があります。


そういうことで,高校生には,
まずあっという間に自分が投票する日がやってくる,
ということを意識してもらいながら,

若者の声を政治に届けることが期待されているし,
選挙に参加することは難しくない,
と感じてもらうことに主眼をおいて,話をしました


高校生は,蒸し暑い体育館の中でもよく話を聞いてくれて,
こちらからの投げかけにも答えてくれたので,有難かったです。

 

講演会の冒頭には,教員の方のインタビューや
生徒からの質問に答える形で,

・なぜ弁護士になろうと思ったのか,
・一番印象に残った事件は何か,
・弁護士をする中で何が大変か,

 等についても話をしました。

 

弁護士の仕事のやりがいが伝わるといいな,
高校生に将来の夢を考える上で,どう進路を選んでいくかの
ヒントになるといいいな,という願いを込めて,回答しました。

 

18歳選挙権の講演準備をする中で感じたことは, 

18歳選挙権が実現して良かったな,ということでした。
高校生のうちに主権者教育を
受けておく機会が設けられるという点でも,
若者の政治参加へのハードルを下げる
きっかけとなると思いました。

 

他方,より慎重に検討した点は,
政治的中立を保つ内容で組み立てる,という点です。
また,外国籍の生徒など選挙権のない人もいる中で,
どのように「国民主権」を伝えていくか,ということも吟味しました。

 

今回の講演を通じて,選挙行ってみてもいいかな,
と思ってくれる生徒が一人でも多くいてくれることを願っています!

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薬害訴訟の意義

先日,子宮頸がんワクチン薬害訴訟について,
弁護団の方々から直接講義を受ける機会がありました。

「子宮頸がんワクチン被害について
~HPVワクチンとは何物なのか~」が勉強会のテーマでした。

まず,HPV感染から子宮頸がんになる仕組み,
子宮頸がんとなる可能性という基礎知識から解説があり,
それを踏まえて,
新規性の高いHPVワクチンの特徴と危険性の解説,
被害者に出た副反応とその因果関係をめぐる論争,

などなど,専門的なトピックスでありながら,
非常にかみ砕いて分かりやすい解説がありました。

 

WHOの「推奨」の声明と,
厚生労働省の「積極的推奨中止」の状態の対比が

大変興味深いものでした。

 

 

そして,厚生労働省が,積極的推奨中止に至るまでには,
「ワクチン接種緊急促進事業」が展開されていたことに
衝撃を受けました。

その時代に,小学校6年生から高校1年生の女子の
約8割が接種していた,ということでした。
接種したのは,338万人に上るとのことです。

 

地方自治体によっては,「中学入学お祝いワクチン」のキャッチコピーで
「子宮頸がんから命を守るワクチンをプレゼント」
といううたい文句で広告を出していました。

そして,慎重な親でも,保健所等に問い合わせれば,
「今予防ワクチンを打たないと,助成を受けることができませんよ。」
との説明がされていました。

 

 

 

 

このような国及び地方自治体の推進があり,
当時の親は,予防ワクチン接種を受けないという選択が
やりにくかっただろうな,ということを思い,

 

そして,もしそれで自分の娘に重篤な
自己免疫性の神経障害・自己炎症の症状等の副反応が出ていたら,
親はやり切れない気持ちになるだろう,どんな怒りをもつだろう,
と思わずにはいれませんでした。

 

 

 

 

懇親会では,多くの薬害訴訟で代理人を務めている弁護士の方から,
HIV訴訟のこと,C型肝炎訴訟のこと等を,
子宮頸がん薬害訴訟と対比しながら,お話を聞きました。

 

私の無知をさらすようでお恥ずかしい限りなのですが,

 

特に,HIV訴訟については,
1996 年 3 月 29 日に被告国,製薬企業との和解を勝ち取ってから,
今年で20 周年を迎える今でも,
被害者のサポートが続いていることに感動しました。

 

弁護団の方々は,今もケース会議に同席して,
一人ひとりの被害者が困っていることを聞き,
それを直に病院,政府等に直訴するという取り組みを
重ねているとのことでした。

 

また,今年,「薬害エイズ」の被害者を支援するため,
厚生労働省が「血友病薬害被害者手帳」を作ったことを聞き,
これが,東京,大阪薬害HIV訴訟原告団が
2011年,細川律夫厚労相(当時)との協議で,
手帳の作成を要望していたことが形となったものであることにも感動しました。

 

和解から20年も経つと,
と行政機関の中に「薬害エイズ」のことを知らない人も出てくる。
そこで,この手帳により,被害者の方々は,この手帳を示せば,
窓口で説明する負担が減るというのがこの手帳の狙いです。

 

弁護団の方は,

 

「被害者の方は,年を重ねるごとにニーズが変化していく。
それに対応していく世の中の仕組みつくりを目指しており,
薬害訴訟は,その一つの手段(達成点ではない)。」

 

という姿勢で薬害訴訟に取り組んでおり,
それを「当然のことだ」という顔で語ってくれました。

 

この話を聞いて,本当に社会的意義の高い活動をされている,
と胸が熱くなりました。

 

子宮頸がん薬害弁護団の方々,
本当にありがとうございました!!

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